LionHeart SD BLOG

株式会社ライオンハート システムデザインの技術ブログ

フィリピンレポート Part.2 プログラマーについて

こんにちは、株式会社ライオンハートの鵜飼です。

引き続きフィリピンにて(良い意味でも悪い意味でも)愉快な仲間たちと共に仕事をしております。

現在のオフィスはマカティ市内のビルの23階にありまして、夕暮れ時にはこんな感じの風景を見ることが出来ます。

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建設中のビルが沢山あって、発展中なのか荒廃しているのか分からない感じですね…。友人にこの写真を見せたところ「シム◯ティだ」と言っていました。

というところで今回は、現地のプログラマーを2名採用してから2ヶ月程経ちましたので、彼らに対しての自分が思った印象についてです。

彼らを他己紹介

前述のとおり2名のプラグラマーを採用しておりますので、彼らについて少しご紹介。

1人はWebディベロッパーを3年程度積んできた経験者で、フィリピンらしい明るく冗談好きの飄々とした雰囲気の25歳の男性。旅行とポケモンが大好きで、月に一回は彼女と旅行を楽しみ、二週に一回は通販でポケモンフィギュアが事務所に届きます。

もう1人は関係のない業界からプログラマーのスクールを通って勉強してきた業界未経験者で、シャイで真面目、でもたまにお茶目な顔を覗かせる27歳の男性。もともと未経験だけどRaspberry PIを欲しいと言うような、雰囲気はプログラマーっぽい感じです。

他に音楽と映画が大好きな新卒デザイナーと、1児の母でオフィス内に美声を響かせる音楽好きのアドミンも居ますが、今回はプログラマーの2人にスポットを当てていきます。

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(手前と右の2人がプログラマーです)

開発環境のご紹介

主にPHPの開発と、HTML+CSSのWebサイト制作に携わってもらっています。他のWeb系の開発会社にも伺った所、フィリピンもWeb系の開発者だとPHPユーザが多いようです。

開発環境の概要はざっと下記の通り。

  • Mac
    • 作業用PC、現地で購入したMac mini
  • Linux
    • サーバOS、主にCentOS
  • Apache
    • Webサーバ、極稀にnginx
  • MySQL or SQLite
    • 簡易CMSの場合はSQLite
  • PHP
    • 主に自社フレームワークを利用、その他WordPress、Codeigniter、ZendFramework、FuelPHP等
  • Git
    • リモートをGitHubにしようかBitbucketにしようかGitLabにしようか悩み中
  • Vagrant
    • ローカル開発サーバ用にコチラで用意したVagrantfileを渡して利用
  • Node.js
    • npm、node-sass用にコチラで用意したpackage.jsonを渡して利用
  • Atom
    • Sublime Text、Dreamweaver、Komodo Editなども触ってましたが、2人ともAtomで落ち着いている様子

特段変わったことも行っていない一般的なLAMP環境という感じです。(と思っています)

Macについては特に何の抵抗もなく利用しており、Gitについては名前は知ってるけど触ったことがなかった、Vagrantは初めて知った、というような感じでした。

ただ、簡単なGitコマンドはすぐに覚えて、基本的には全てのプロジェクトはGitで管理をしています。(小さい組織で小さい開発ばかりなのでブランチ運用などはまだまだ出来てませんが…)

実際に仕事をお願いしてみて

彼らのスキルとしては、新卒以上メインプログラマー未満、という様な印象です。全く分からないわけでも無いですが、プロジェクトを一任できるほどでは無い感じです。採用時も即戦力とは言わないまでも、ある程度知識を持っている人、というイメージで考えていましたので、イメージ通りではありますね。

また、コチラでは無名な状態なのにも関わらずそれなりの人数から応募がありましたので、このレベルのスキルを持った採用は難しくは無いのではないかと考えています。

実際に仕事をお願いをしてみたところ、Webデベロッパーとして募集をしていましたのでスキル的にはPHPがメインで、HTML/CSS/JavaScriptもある程度触れますが経験は少なかったようです。しかし、Webデザイナーやフロントエンドエンジニアとして募集をしていれば変わってくるかと思います。

言ったことしかやってくれない?

ところで、「言ったことしかやってくれない」という話をよく聞きますが、実際のところ少なからずその傾向はあります。ただ、別に日本人もそういったことはあるのでは?と思いますので、気になるほどではないと考えています。

どちらかと言うと、いかに日本語特有の「行間」に落ちてしまっている言葉を具体的な英語で渡してあげるか、という点が重要と感じています。

曖昧な表現で指示をすること自体が良いか悪いかは置いておいて、日本人に対するコミュニケーションのまま同じように接してしまうと、それが「言ったことしかやってくれない」と感じる原因を作ってしまっているのかなぁと思っています。

まだまだ始まったばかり

ただし、始まったばかりなので、彼らの良い所を見つけられていない事もあるでしょうし、(6ヶ月は試用期間という制度があるため)悪いところを隠している可能性もあるかと思いますので、まだまだ未知数の点もありますね。

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とは言え、基本的には明るく楽しく仕事をしようと奮闘している彼ら、もっともっと沢山仕事をして、一緒に成長をしていきます。